久々のディープエクササイズ2クラス

この秋、舞台の地方公演があり、ほぼ三ヶ月の間アクターズワークスは休業状態だったので、今回の

ショートクラスは、とても新鮮な気持ちだった。 久々にこの空気を全身に浴びられた。

 

このディープ2は、エクササイズクラスで学んだことを少しづつ「台本」の世界へ、「フィクション」の世界へ近づけていくクラスでもあると思っている。

今回、少数での開催だったので特にいろいろ細かくお話しながら出来たのがとても嬉しかった。

 

ディープ2クラスのなかで重要なレッスンに「登場」という要素がある。

劇の中で、舞台に、カメラの中に「登場」してくることは、とても大事なことなのだ。

俳優は、劇に必要な「空気」を持ち込んで入って来なくてはならないから・・・。

最初に、ただ「入ってくる」だけの練習をする。

その代わり、まさに入ってくるドアの外で「何か」が起こるのだ。俳優はその「何か」に影響をされて、その「空気」を舞台に持ち込んでくる。

 

今の若手の俳優さんたちは、本当に「自然に」この過程をこなす。

私たちがやっていた頃は、もっとこれが大変で時間がかかったものだ。

たとえば「ドアの前で鍵がなくて探す」ということをやろうとしても、嘘っぽくなって何度もやり直したものだ。

今のワカモノは、早い。

だがむしろ、我々が昔当たり前だった「フィクション」を理解する事が苦手なようだ。

つまり、こういうエクササイズだとか即興だとかと「括られ」ればスラスラこなすのだが、これを劇の中に取り込めない。

「なんで? エクササイズの時はあんなに自然だったのに・・・」


それは、何を意味するのだろう。

戯曲の読み方だろうか・・・。

結局、場数を踏まなければ解決しない問題だろうか・・・。

 

こういうエクササイズは、どんな種類の稽古でも、演技に必要なある一つの要素に過ぎない。

それを、自分自身の中で紡いで行って自分の演技にしていく。

要素は絶対必要だけれど、要素そのものは芝居ではないのだ。

でも、その要素をクリアすることで自分の欠点も見えてくるし、その補強もできて行く気がする。

 

自分たちの頃は・・・は無意味な発言だな!

私も一歩一歩、今の若い俳優さんたちの様子を理解して行かなくては・・・。


 

ワークショップ、来月から本格再会です!!!!

 

 

柚木佑美