ディープエクササイズ1が終わった。

今年は、クラスのたびに台風が来る。

呼んでる?(笑)

 

ディープエクササイズクラス1

「俳優として表現することに邪魔になっているものを取り除く」という課題クラス。

具体的には、出しにくい感情を出し切るまで出す!という、しんど~いクラス。

 

別に感情表現できれば芝居が出来るわけではない。

でも、心の深いところで人前にさらしたくないと思っているものこそ、観客が望んでいるもの。

一般的な演技の「テクニック」とは違い、ホントに基礎トレ、ド・インナー。

 

以前の飲み会で、これを受講するか否かを話していた俳優Aに、すでに受講した俳優Bが

「ディープ1は、ホントに キツイ。これだけはマジ キツイ」

と言って脅していた(笑)。

でも、俳優Bの姿を見ていた私としては、彼がスタジオ奥の壁に張り付いて苦悶していた姿を思いだし思わず「本音だ~~~!」

 

その俳優Aは、もうキャリア組でとても芝居が上手い。

ただ、感情表現は苦手だ。自分でもわかっていて、クラスに来てくれてる。

三日間のラストに、一人づつ前に出てやるコーナーがあるのだが、もうギリギリまで全く出来てなかった。休憩中、友人とラーメンを食べながら「もう無理だね」とお互いを慰めあっていたそうだ。

光景が目に浮かぶ。

こういう時のある程度でもキャリアのある俳優の心理。プライドとあきらめ・・・。

そりゃ、キツイさ。

養成所に通っているような若者と一緒に練習して、そういう子たちがガオガオ泣きわめいたり爆笑する中、何も出来ず終わっていく・・・もう、恐怖以外のないものでもない。

 

でも、何故か私はイケる・・・と根拠のない自信があった。

ほんとに理由はない。何故かそう思っていた。

結果は、見事だった。

それまで、何も「感じない」を繰り返していたBが、「悲しい」という感情を表すことにチャレンジして、見事にやってくれた。

終わってしばらく、ボロ雑巾のようになってくたばっていた(笑)。

 

後で話してくれた、「本当に自分では出来ると思っていなかった。エクササイズクラスから言われていたことがよくわかった」と。

嬉しい嬉しい嬉しい瞬間!

これがあるから、止めずに続けている。