○各クラスも10人程度の少数精鋭。丁寧な個人指導。
○サンフォード・マイズナーテクニックを使った、システマティックで段階を踏んだカリキュラム。
○俳優の演技の変化がよくわかる。早く違いが出る人が多い。
○最初のエクササイズクラス以降、自分の必要にあわせてクラスが選べる。
サンフォード・マイズナーテクニックは、その感情表現とコミュニケーションの訓練に大きな特徴があると思います。また、そのことをどう台本に結びつけるかが、とても丁寧に論理的に組み立てられています。
現在、さまざまな演技訓練方法が開発されたり輸入されています。
サンフォード・マイズナーシステムは、リアルな演技を身に付けるための最もシステマティックなやり方の一つだと思います。
こんな経験はありませんか?
・・・台本に「泣く」と書かれていて、前の晩から眠れなかった。
稽古場で案の定、涙の一滴も出てこないで、演出家にさんざん怒られる。
一生懸命泣いたら、「泣けばいいってもんじゃない。おまえの個人的感情なんか見たくない!そんなもんお客はちっとも悲しくない!」と演出家に怒鳴られた。
・・・はてさて、どうしたらいいんでしょう?
「泣こう」として泣くのは俳優だけです。普通の人は泣きたくないけれど「悲しみ」がこみ上げてきて涙が出ます。
俳優には「感じる身体」が必要なのです。
台本にある「悲しみ」を読み取り、感じたら、その悲しみが体に現れ、お客様にも伝わっていく・・・この体を手に入れるために、アクターズワークスではまずエクササイズクラスで、この問題に立ち向かいます。
様々なエクササイズを使って、出しにくい感情を表現し、リピテションという練習を使って、相手に反応して感情が起こることを体験して、台本に向かう時には「泣けるかどうか、笑えるかどうか」という不安を減らしていきます。
そして、「涙を流して」いるのに「おまえの個人的感情」って?
俳優は、その場面の悲しみを表現しなくてはならない。でも「泣く」ためにそこにいてはいけない。
台本の人物としてただそこに居ること・・・。
その、難解な課題を「キャラクター(役の人物)クラス」と「シーンクラス」に分けて練習することで、役者が稽古に入る前にしなくてはならない準備を明確にしていきます。
演技をするのは難しいことです。ややこしいことです。
でも、具体的に一つ一つ段階を踏んで進んいけば、必ず高い山の頂上にもたどり着けることと思います。